選考途中で多くの辞退者が出てしまう

企業が人材を選ぶ時代から求職者が企業を選ぶ時代へと突入しつつあります。従来よりも、選考スピードの早い企業ほど、優秀な人材を確保しやすいのが顕著に表れています。しかし、ほとんどの企業が求職者の応募から内定までに時間がかかってしまい、選考途中で辞退者が出ることは少なくありません。この大きな理由として、面接スケジュールの調整に時間がかかるだけでなく、配属先の責任者が求める人材とのすり合わせに時間が割かれることが挙げられます。

地方在住の求職者との出会いが少ない

全国各地に営業所を構える企業でも、人事部がある本社でのみ面接を実施するケースもあります。求職者が地方在住の場合、面接のために長距離の移動を強いられてしまい、優秀な人材でも応募を辞退してしまうことも少なくないでしょう。また、交通費や宿泊費を企業側が負担したり、地方面接を実施するための出張費や移動時間を割いたりといったデメリットも生じます。このために、地方在住の人材を積極的に確保できない課題があります。

少人数での業務による非効率化

基本的に採用人事部は、少人数で採用業務を担うことがほとんどです。面接では現場の責任者か企業の幹部がおこなうケースもありますが、それまでに数百～数千もの書類に目を通す必要があります。少人数での対応となるため、一つずつ丁寧に確認することができません。書類選考で落とさざるを得なかった求職者のなかには、優秀な人材が隠れていることもあるでしょう。そのため、一人にかかる採用業務の負担を減らす必要が出てきます。